農と食のタネ

WWOOF(ウーフ)〜働きながら農的暮らしを始めよう〜

WWOOF〜働きながら農的暮らしを始める〜

今回は農的暮らしを始める第一歩におススメのWWOOF(ウーフ)制度を紹介します。

タネヨメ

WWOOF制度っていったい何?名前からして怪しいなぁ。

タネ

WWOOF制度は農的暮らしをしてみたい人にオススメの制度で、仕事を持って働きながらでも短期間で有機農家で働くことができるよ。

仕組みとしては、有機農家で仕事をする代わりに、寝るところと食べるものを提供してもらえる制度です。

実際に僕の知り合いの中でも何人もの人がWWOOF制度を利用した後に移住しているよ!

この記事でわかること

1.WWOOF制度の内容

2.WWOOF制度のメリット3選

3.WWOOF登録の3ステップ

4.WWOOF時の3つの注意点

WWOOF制度について

 WWOOF制度とは、World Wide Opportunities on Organic Farms の略で、一言でいうとホストである*有機農家で働く代わりに、ご飯と寝るところを提供してもらうシステムです。

言い換えると、お金のやりとりを介せずに、食事・宿泊場所と力・知識・経験を交換する仕組みです。

受け入れるホストを「ウーフホスト」といい、受け入れられる側を「ウーファー」といいます。WWOOF制度を利用していることを、「ウーフ中」などと言います。

*有機農家…化学肥料や農薬に頼らず、遺伝子組み換え技術を利用しないことを基本として、環境への負荷をできる限り低減した農業の方法

タネヨメ

でも私、「農家」ではなく「田舎暮らし」を目指しているだけよ。それに農家で働くって、体力のない私でもできるか不安だわ。

タネ

農業未経験でも大丈夫だし、農家を目指していなくても全然OKだよ

ホストさんと暮らすことで、田舎暮らしのリズムが体でわかるし、その地域の実際の生活の様子をいろいろと教えてくれるよ。

労働時間は1日6時間程度~で、作業内容は学びたいことや体力に応じてホストさんが相談に乗ってくれるよ。

ウーフホストは基本的に有機農家ですが、その形態はさまざまです。

専業農家から兼業農家、自給自足の農的暮らしを実践している家、オーガニックなものを中心に提供している民宿・レストラン・飲食店など……etc

ウーフの会員登録をすると事前にウーフホストのリストをインターネット等で閲覧することができます。

自分たちが目指したい田舎暮らしを実践している家でウーフをさせてもらうことができます。

また移住者のホストさんもたくさんいるので、田舎暮らしで大変なことや準備しておいたほうがいいこと、移住のアドバイスなどを求めることもできます。

ウーフに必要な期間は定められていませんが、1ホストあたり1週間程度の滞在が平均的な滞在期間のようです。

忙しいサラリーマンや自営業の方は週末や連休を利用してウーフをすることもできます。

逆に田舎の移住先を決めることが目的のフリーの方は、1ヶ月~1年程度の長期でウーフに参加することもあるようです。

タネ

実際僕もサラリーマンをしながら連休を使って3日間ウーフに行ったことがあるけど、なんの問題もなくホストさんと楽しく働けたよ!田舎暮らしの最初の一歩として、まずは動いてみよう!

WWOOFジャパンホスト一覧

https://www.wwoofjapan.com/home/index.php?option=com_content&view=article&id=471&Itemid=501&lang=jp

WWOOFのメリット・デメリット

メリット

①旅行ではわからない「暮らしの視点」を得ることができる

どんなに旅行をしていいところを見つけたとしても、実際に暮らしてみると「こんなはずじゃなかった…」というのはよく聞く話です。

旅行と暮らしは見る視点が違います。

旅行先を選ぶ時の視点は「非日常」、田舎暮らしの移住先を選ぶ時の視点は「日常」です。

そこが日常になってもいいと思えるか、ウーフはそんな「暮らしの視点」を与えてくれます。

②田舎暮らしの実態を知ることができる

ホストと一緒に暮らすことで、本やYouTubeではわからない田舎生活の実態を知ることができます。

みんなどうやって生計を立てているか、買い物はどこでするか、インターネットは使えるか、楽しみは何かなど……

頭の中で考えていたことが少しずつ現実世界としてとらえることができるようになります。

また、今までやってきた自分の経験をどうやったら田舎暮らしに活かすことができるか、身につけたらよい知識は何か、体験の中でより具体的に考えることができるようになります。

③人との出会い

ウーフホストの中には農業をはじめ、信念を持って自身の活動に取り組んでいる方がたくさんいらっしゃいます。

中でも有機農業に昔から取り組んできたウーフホストさんは、狭い田舎社会の中で自分の信念を貫き、苦労しながら生計を立ててきた方がたくさんいらっしゃいます。

そんなウーフホストさんの話は、これから田舎暮らしを目指す人たちにとって本当に活きた知恵になります。

ウーフ中には他のウーファーさんとの出会いもあり、情報交換や悩みを相談することもできます。

ちなみにWWOOFは世界的な組織なので、海外からのウーファーさんとの出会いもたくさんあります。

英語が話せないホストさんもたくさんいらっしゃいますが、身振り手振りでやっています。

デメリット

①すべての都道府県や地域にウーフホストがいるわけではない。

WWOOFホストの数は地域によってばらつきがあり、WWOOFホストが存在しない県や地域もあります。

移住先を細かく選定していきたいと考えている人には向きません。

ある一定の「エリア」としての移住先を知ることは可能です。

②ウーフホストの考え方や生き方はさまざま

あたりまえの話ですが、ウーフホストの方の考え方や生き方はさまざまです。

あなたが出会いたい人や、参考にしたい暮らしを営んでいる人と出会えるかどうかは、実際に行ってみないとわからないところがあります。

ただしウーファー登録するとウーフホストのプロフィールを閲覧できます。

ホストの家がどんな家か具体的に書いてある(家族構成や飼っている生き物、取り組んでいる農業の内容など)ので、どんな傾向の家かどうかは知ることができます。

最近ではウーファー登録するとウーフホストの口コミを投稿・閲覧することができるので、事前にリサーチすることができます。

③ウーフ登録は1年更新

数年かけて、短期間の滞在を繰り返しゆっくりと田舎暮らしになじんでいきたいと考えている方は、1年ごとにウーフ登録の更新が必要です。

1度の登録期間は基本的に1年間で、年会費が初年度は5,500円、次年度は2,900円、3~4年目1,900円、5年目以上1,500円必要となります。

登録期間中は何度でもウーフ体験をすることができます。

WWOOFの登録の仕方

実際にウーファーになってウーフ体験をするための、WWOOF登録3ステップを紹介します。

ウーファー登録

WWOOF JAPANの申し込みサイトから、名前・住所・連絡先を送信。

ウーフホストさんが申し込みを受けたときに、表示される情報になります。正しい情報を登録しましょう。

年会費支払い

年会費は初年度5,500円/人です。申込書を送信したあとに入金することが必要です。

支払方法は、①郵便振替(ゆうちょ銀行)②銀行振込(PayPay銀行)、③PayPal(クレジットカード)の3つから選択できます。

支払い報告

②の年会費の支払い方法で郵便振替、銀行振込を選択した場合は、申込書と照合できない場合があるようです。

公式ホームページにも書いてありますが、支払いが終了したら必ずWWOOF JAPAN問い合わせフォームから支払い報告の連絡を入れましょう。

WWOOF時の3つの注意点

ウーフホストをリサーチ

ウーファー登録すると、ウーフホストの詳しい紹介プロフィールを閲覧することができます。

ホスト紹介プロフィール掲載事項のうち、ホストの暮らしの傾向がわかる情報

・実践学習可能科目

例:有機農法、味噌づくり、循環型農業、DIY等何が学べるか

・生活スタイル

例:100%有機ではないが環境に意識して暮らしている

・家族の食事の傾向

例:肉魚普通に食べる、ビーガン、ベジタリアン、ファーストフードも食べるか

・家族の喫煙者の有無

・住居や農地の広さ

・家畜の有無

・地域の気候   ……etc

そのほかウーファーの受け入れに関して、ウーファーの受け入れ要件(例:2日間~1週間)や仕事時間、仕事内容なども記載されています。

他のウーファーによるウーフホストの口コミも閲覧できるので、よくリサーチしてウーフ先を選定しましょう。

自分で学びたいことや知りたいテーマをもって参加しよう

ウーフホストさんは、有機農業など仕事の手を貸りたい、皆さんと交流をしたいと思ってホスト登録しています。

よって皆さんが田舎暮らしについて学びたいことをすべてカリキュラムのように提供してくれるわけではありません。

ホスト側もウーファー側もお互いに学びや喜びがあることが前提です。

行ってみたいウーフホストさんが決まったら、事前に聞いてみたいこと、やってみたいこと、学んでみたいことなどを考え、ホストさんへ受け入れ希望の連絡を入れるときに、具体的に相談してみましょう。

ウーフ滞在を続けることの意味を考えよう

ウーファーの中には何年間もウーフ生活を継続し、日本全国転々としている方がいます。

ウーフで働くこと自体は楽しく、新しいホストさんのところでは毎回新しい発見があり、多くの出会いは財産になります。

しかしもしあなたの目的が「田舎へ移住すること」にあるのであれば、本当に何年間もウーフ生活を続ける意味があるか考えてみましょう。

自分で移住先を決め、家や仕事を見つけて生計を立て、落ち着いた暮らしができるようになるまでには、最低でも1年はかかります。

ウーフはあくまでも、仮暮らしであり、自分の生活そのものではありません。

「新しい自分の生活を田舎で作っていくために、ウーフをしているのだ」という認識を忘れないようにしましょう。

楽しいWWOOFを!

タネヨメ

畑で大豆を作って味噌づくりをするのが憧れだったけど、だいたい必要な畑の面積がわかったし、自分でも実現できることがわかったわ!また子育て中のウーフホストさんの話を聞くことで、移住先の選定ポイントも知ることができたわ!

タネ

ウーフ生活を通してぜひ自分なりの田舎暮らしのイメージを作って、移住先を探してみてください!