仕事のタネ

経営難の公共施設のなおしかた

公共施設

そこに行く理由がありますか?

今40年以上前に建てられた自然を紹介する博物展示施設の経営が、あちこちで立ち行かなくなっています。

理由はそもそも、そこに行く理由のないところに建てられていることです。

施設を作ったら、人が集まってその周辺の自然が利用されるようになるのではありません。

見せたい一級品の自然があって、そこに至る人の流れの動線計画がきちんと定められているからこそ、施設も自然も利用されるようになります。

これが甘かった施設は、全て経営がたち行かなくなってます。

では、人が集まらなくなった案内施設はオワコンか。

そうだとも言えるし、そうでもないとも言えます。

まず今まで通りの自然の見せ方を、捨てないといけないのかもしれません。

残念ですが素材として魅力がなかったと考えなければならないのかもしれません。

もしそこに息を吹き込むとしたら、人がわざわざそこに行く新しい価値を創造しなければなりません。

その辺のヒントは田舎で繁盛しているレストランにあるのでは、と考えています。

そこでしか取れない作物、そこでしか食べれない料理。

共通点は徹底的にローカルにあるものにこだわっていることです。

そこに行く理由の価値を創る最大のヒントは、ローカルなものを掘り下げることで見つかるのかもしれません。