うちは冬期外の気温がマイナスになることが多くて、以前水道管が凍結→破裂させてしまったことが何回かあったわね。
水道凍結防止対策は寒冷地では必須だね!水道を凍らせない方法としては、①水を出し放しにする、②保温チューブを巻く、③凍結防止栓にとりかえる、の3つあるけど一番よかった方法は③「凍結防止栓に取りかえる」だったよ!
※この記事は当地での気温や生活体験を元に書いているものなので、どの地域にも当てはまるものではありません。この記事を参考にしながら、それぞれの地域にあった凍結防止対策をとってください。
今回の記事を書いている場所の平均気温(Google検索 ”地名””平均気温”で検索)
水道の凍結防止対策 3選とメリット・デメリット
①水道の水を出しっぱなしにする
文字通り水道の水を出しっぱなしにする、一番簡単な方法です。
水を出す量は地域によっても違うけど、うちの地域では、家の中であれば鉛筆の芯くらいの細さの水が常に出ていれば大丈夫と言われてるよ。
メリット
誰でも簡単にできる(蛇口をひねって水を出すだけ。)
デメリット
・水道料金がかかる。
・夜間などに水道の全体量が変化したときに、水が止まり凍結する可能性がある。
・気温がマイナスの時間が長かったり水を流す量が少ないと、水を出したまま凍ってしまうことがある。
・家の中の気温もマイナスになり排水が凍結した場合、家の中が水浸しになることがある。
外気がマイナスになるときには他の家でも凍結防止で水を出し放しにしているよ。
その場合は全体の水量が減り、水を出していたはずなのに水道が止まっていた、ということがよくあるよ。
うちは水を出す量が少なくて、水道管を凍らせてしまい破裂したことが何度かあるよ‥
これを防ぐために水の量を少し多めに出したりもしてたけど、そうすると水道料金が高くなるし、集落水道だと他の家にも迷惑がかかってしまうね。
②保温チューブなどを巻く
水道管に保温チューブを巻いたり、電熱線を巻いて水道管そのものを保温する方法です。
メリット
巻き付けるだけなので施工が簡単。
デメリット
・外気がマイナスの時間が続いたときに凍結する恐れがある。
・電熱線などは電源が取れるところでしか対応できないほか、電気代もかかる。
暖かい地域ではこれだけで十分かもしれないけど、気温がマイナスになる地域ではやはり水を出しっぱなしにしないと水道管を凍らせてしまうね。
うちは外に露出している水道管には全て保温チューブを巻いているけど、水を出しっぱなしにするのを忘れて、凍結→破裂したことが何度もあったな〜。
③水道の蛇口を凍結防止栓に交換する
水道の蛇口を「凍結防止栓」と呼ばれる蛇口に交換する方法です(頭の丸い部分の黄色が目印!)。
凍結防止水栓とは、サーモエレメントを内蔵した水道栓で、ある一定の気温以下に下がると自動的に少量の水を排出して凍結を防ぎます。
逆に水栓内部の温度がある一定まで上がると、自動的に弁が閉じて水が止まります。
温度設定は、各メーカーの仕様によって異なります。
概ね2℃以下で排水、その後5〜6℃になると停止する仕様のものが多いようです。
メリット
・水道の水を出し忘れても、温度が下がると自動的に排水するので安心。
・全体の水量が減った時でも、凍結防止水栓から流れ出る排水量がそもそも少ないので、排水量への影響がほとんどない(安定して水を出し続けてくれる)。
・排水量が微量のため、冬場の節水につながる。
凍結防止水栓は寒冷地でも有効な手段だよ!*外の気温が−7℃、日中も−5℃くらいの日が2〜3日続いた時も、外の水道が凍らなかったので、この中では特におすすめの方法だよ!
*効果は各地域の気象条件によって異なることがあります。
デメリット
・凍結防止水栓そのものの費用が高い。
・取り付けの手間がかかる。
・簡単に取りかえできる型が決まっている(水とお湯の混合水栓、シンクなどと一体的な特殊な水栓の形の場合は難しい。昔の学校タイプの水道蛇口であると取りかえが簡単!)
・外気温がマイナスからプラスになっても、凍結防止栓の仕様の温度まで水が出続ける。
・適切な使用条件(気温)が定められている。
*メーカーによって異なるが、概ね外気温は−15℃以上で、水温が3℃以上であることが求められていることが多い。実際に凍結防止栓が使用可能地域かどうかは、事前に各メーカーのHP等でお調べください。
凍結防止水栓は高いとはいえ、水道を破裂させてしまった時の修理に必要な資材と修理の手間を考えたらそこまで高いものではないと思うよ。
取り付け方については、誰でもできるよう、次から解説するよ!
誰でもできる凍結防止栓(上部)のつけかえかた
ここでは古民家や外水道でよく見られる昔のタイプの蛇口(単水栓13ミリ)上部を凍結防止栓につけかえる方法を解説します。
ステップ1
水の元栓(止水栓)を止め、水道の蛇口(ハンドル)を全開にして水が出ないことを確認します。
水道の蛇口の下についている「カバーナット」(写真レンチで挟んでいる部分)をレンチを左に回し開きます。
ある程度ゆるんだらカバーナットを手で回し、最大限ゆるんだら蛇口(ハンドル)を上へ持ちあげると簡単に外れます。
ステップ2
蛇口上部(ハンドル)を持ち上げたときに、*中にケレップが入っている場合は、ピンセットなどで取り出します。
*蛇口上部(ハンドル)と一緒にケレップが取れればOK。要は上からのぞきこんだ時に何もない状態かどうか確認して、中に入っているものがあれば取り出せばよいです。
ステップ3
いよいよ凍結防止栓(上部)を取りつけます。
まずは凍結防止栓の蛇口(ハンドル)を*止まるまで右に回して蛇口を取りつけます。
*蛇口は固くしめすぎると開かなくなるので、下に当たるところで止める程度で大丈夫です。
その後、蛇口の下についている「カバーナット」(写真レンチで挟んでいる部分)を手で右に回し(時計回り)、止まるところから*レンチで固定します。
*説明書では手で回して止まるところから360度程度締め付けるとあります。固く締めつけ過ぎると、水道の蛇口の開き方も固くなり過ぎるので注意しましょう。
最後に取り付けた凍結防止栓の蛇口を回して水が出て、接合部から水もれ等がなければ取りかえ完了です!
おまけ
凍結防止栓と取り外した通常の単水栓を並べて比較してみると、凍結防止栓の方は栓に穴が空いているのが特徴であることがわかります。
凍結防止栓を取りつけた時の注意点は…
①排水が地面で凍ってしまい逆ツララになる
②ホースをつないだ場合にホース内の水が凍って、排水がうまくできず水道管が凍結してしまう
よって地面との距離を空けたりホースを外したりと、排水環境には特に注意が必要です。
まとめ
寒冷地の水道の凍結防止対策で一番有効なのは、水を出したままにすることです。
しかしこの方法では水道代がかかるだけでなく、夜間に水の全体量が減った時に、水を出していたはずが止まってしまい凍ってしまうことなどがよくあります。
寒冷地では常時水を出しておく必要などもあることから、水道の蛇口(単水栓)を凍結防止栓に交換しておくと安心です!
初期費用はかかるけど、凍結防止栓に変えてから管理がとても楽になったわ。万全とは言えないけど、リスクを最小限に抑えることはできたと思うわ。
もうこれで夜間に水道管が破裂して、ふるえながら修理をしなくて済むかな。凍結防止栓に取りかえるのは、施設オンチの僕でもできたよ。寒波が来た時に困らないよう、事前にできることをして備えておこうね!