田舎に移住することを検討している方で、「コンビニやスーパーがなければ生活ができないのでは」と感じている人が多くいらっしゃることと思います。
*自宅から店舗までの直線距離が 500m以上であり、かつ、自動車を保有しない65 歳以上の人口は、2015年の統計で447万人と推計されています。都道府県別でみると、神奈川・東京・大阪・北海道・千葉・埼玉・兵庫・愛知・福岡の順番に多くなっています。
*農林水産政策研究所 平成27年国勢調査(2015)に基づく推計結果
買い物する場所がない中、みんないったいどうやって生活しているんだろう?と私たちも最初疑問に思っていたよ。
うちはスーパーまで車で25㎞、コンビニまで18㎞、小さい地元の商店まで6㎞。こんな僕たちの生活実態から役立つ情報をお届けするよ。
1.基本的にネットや宅配サービスで十分
2.生鮮野菜は直売所または作るかもらう
3.そのほか月に1回の買い出しで十分
食料品や日用品について
基本的にネットや宅配サービスで十分事足ります。
宅配サービスのうちウーバーイーツやピザの配達のようなテイクアウトサービスは、当然田舎だとサービス対象地域外になることが多いです。
しかしコープ(生活協同組合)が運営する宅配サービスは*全国大半のエリアに配達可能です。
コープとは一人ひとりがお金(出資金)を出し合って組合員となり、みんなで利用、運営しながら暮らしを向上させていくことを目的とした、消費者自身の組織のことです。
(*対象エリアはコープサイト参照。山間部や離島を除くことが多い)
全国には都道府県ごとにコープが存在しています。
一般的に県の名前のついたコープ(例:コープおおいた)やグリーンコープが存在していることが多いです。
コープ宅配サービスは生鮮品から、お惣菜、冷凍食品、日用雑貨まで、品ぞろえは毎週2000~4000品目あるといいます。
週に1回決まった日に届けてくれて、しかも不在のときにも商品は保冷剤やドライアイスを入れるなど、温度管理に配慮して配送してくれるサービスがあります。
うちは家族の健康と環境に気をつかっているから、グリーンコープを利用しているわよ。
配送エリアも幅広く、山間地の我が家まで来てくれるよ。
宅配時に家にいないときは玄関等指定の場所に発泡スチロールの箱に保冷剤を入れて置いてくれているから、冷凍食品なども大丈夫だよ。
周りの人は都道府県コープ宅配を利用している人が本当に多いよ。
品物も産地直送商品があって新鮮よ!
グリーンコープは無農薬野菜などこだわったものが多く割高だけど、都道府県コープ宅配商品はスーパーと同じかやや高いくらいで利用しやすいと思うよ。
また観光地や主要国道筋では道の駅や直売所があります。
地元で作られたものが通常価格よりも安い値段で販売されているので、こちらもおススメです。
そのほか田舎では日常的に食べる野菜は作っている人が多く、おすそわけでもらうことも多くあります。
もらったことのある野菜の例
ネギ、タマネギ、ニンジン、ジャガイモ、サトイモ、ピーマン、ナス、トマト、ホウレンソウ、レタス、ハクサイなど
よって食料品としては肉や魚を購入することが多くなるでしょう。
その他の日用品はネットで購入できます。
移住先の選定で大切なのは、「利用したい宅配サービスの配達エリアの対象地域か」です。
宅配サービスを利用したときの難点を1つあげるとすると、お刺身を食べる頻度が減ったことかなぁ。
でもスーパーでの買い物の際の無駄な一品や、コンビニでお茶やスイーツを買うことがない分、お金はたまるよ。
食料品や日用品以外
衣料品
衣料品も基本的にはネットで十分です。
子供の服も田舎の学校は子供の人数が少なく、親同士のネットワークが近いことから、おさがりなどをもらう機会が多いです。
田舎ではおしゃれな服を着てどこかに行く、というよりは日常的に困らないものを着てどこかに行ければいいという人が多いので、無理におしゃれな衣料品を購入する必要性がありません。
田舎生活でおススメは、登山系アウトドアメーカーの洋服よ。
速乾性があったり、撥水性があったり、薄さのわりに暖かかったりと、とにかく機能的で耐久性があるわよ。
農業をするときも役立つよ!
DIY道具や資材
田舎暮らしで購入する頻度が高くなるのがDIY道具や資材です。
DIY道具も基本的にネットで購入できます。
しかしDIY資材は2mくらいの大きいものだと大型配送になるため、ネットで注文ができなかったり、ネットの方が割高になったりすることがあります。
コンパネ(合板)・板・角材などの木材、トタンなど板金資材、水道・排水用塩ビパイプ、農業用ハウス資材などは、最寄りのホームセンターで直接購入することをおススメするよ。
ホームセンターの資材館で販売されている大きな商品はネットだと配送料が高いから割高になるよ。
医薬品やサプリメントなど
一般用医薬品のインターネット販売は、許可を受けた薬局・薬店でしか行うことができず、実際の店舗に貯蔵・陳列している製品しか販売されていません。
ネット商品の情報量は店舗に置いてある医薬品の情報量より少なく、見分けが難しいことから最寄りのドラッグストアでまとめて購入することをおススメします。
その他嗜好品
ネットで検索して購入できます。実物が見たいときは実店舗に行ってまとめて確認をすれば事足ります。
まとめ
食料品や日用品はネットや宅配サービスを利用できますが、事前に配達エリアの対象地域かどうかを確認しましょう。
配達エリアになっていればたいていのものは購入できます。
但しDIY資材などの大型商品は配送料が高くつくため、実店舗で購入することがおススメです。
うちは米と野菜は作っているし、近所の人からいただくことも多いから、食料品・日用品は宅配サービスで十分だわ。とはいえたまに町にでかけることがあるから、その時に必要なものはまとめて買ってるよ。
買い物で大切なことは、人それぞれの価値観によるけど、僕たちは必要なものを必要なだけ購入できればよくて、たくさんの選択肢がある必要性は感じていないよ。
スーパーもコンビニもない地域に住んでいるけど、宅配可能地域であれば何ひとつ困ることはないよ!皆さんも田舎でのびのび生活してみませんか?