仕事のタネ

アクティブレンジャーの仕事内容と現実。手取り15万で見つけた「灰色の空」からの卒業

この記事は、アクティブレンジャーの

試験対策を探している人だけでなく、

『今の自分にはどこにも居場所がない』と

感じて震えているあなたへ向けて書いています。

かつての僕も、

同じように「自分の居場所」を

必死に探していました。

あの頃、僕は司法試験に落ち

社会から拒絶されたような

気持ちでした。

今まで必死にやった数年間は

いったい何だったんだろうか。

家の窓から

国道16号線沿いの

排気ガスにまみれた灰色の空を

ただながめていました。

この記事に書いたのは、

単なる就職ガイドではありません。

司法試験に落ち、

社会から拒絶された僕が、

阿蘇くじゅう国立公園の

九重連山での

アクティブレンジャーの仕事を通して

僕が『自分』を取り戻すまでの、

泥臭くて、情けないけれど、

温かい再生の物語と

未来あるあなたへのメッセージです。

この記事はこんな人が書いてます↓↓

プロフィール About us 移住から18年、九重で「種」を蒔き続ける理由 イナカノタネの運営者、 種村英大のプロフィールをご紹介します。 タネ ...

月薪15萬日圓的自由:在那片高原,我終於學會了呼吸。

アクティブレンジャーとは(自然保護官補佐)

まずは、制度としての概要を

ちょっとだけ整理します。

■身分: 環境省の非常勤国家公務員

 ■主な業務: 国立公園のパトロール、

登山道の点検、自然観察会の実施、

地域ボランティアのコーディネートなど。

 ■給与の現実: 手取りで約15万円〜23万円ほど。

「公務員」という言葉から

イメージする安定とは

全然違います。

■任期:1年の任期を

連続2回まで更新できる制度があり、

最長で3年。

それでも、

僕はこの仕事に自分の居場所を

見つけました。

それはこの下に書いておきます。

アクティブレンジャーの応募から採用まで〜みんなが気になる倍率

①アクティブレンジャーの求人情報をチェックする

アクティブレンジャーは

非常勤の国家公務員ですが、

国家公務員採用試験を受験する必要はなく、

環境省の各地方環境事務所の

アクティブレンジャー採用試験を

受験することになります。

各地方環境事務所が

全国に存在しており

地方環境事務所ごとに

アクティブレンジャーの募集があります。

募集は毎年12月~2月頃に行われています。

②応募や試験対策

過去の募集要項ではどの地域においても

小論文(1200字以内)と履歴書の提出が

求められています。

小論文のタイトルは、

募集年度や地域によって異なりますが、

「アクティブレンジーとして取り組みたいこと」を

大きなテーマとして

求められることが多いようです。

面接でも同じようなことが聞かれます。

特に自身に専門知識などがない場合は、

事前のリサーチ力がものを言います。

おススメは働いてみたいエリアにある

ビジターセンターに行って

情報収集することです。

各国立公園には

「ビジターセンター」といって、

その国立公園の自然や歴史を紹介している

博物展示施設があります。

ビジターセンターの仕事
田舎の仕事〜自然系編③「ビジターセンター」 タネヨメ 国立・国定公園へ行くと、その地域の自然を紹介するビジターセンターやインフォーメーションセンターがよくあるよね。ああいうところ...

展示を見たり、

ビジターセンターで働いている人に

現地の自然保護の課題などを聞くと、

自分が具体的に取り組めそうな

課題が明らかになるはずです!

みんなが気になる倍率ですが

エリアによって異なると思います。

僕が受けた時は

3〜4人他にも受験者が

いたと思います。

今もそんなに変わってないんじゃないかという

実感です。

司法試験の挫折と「灰色の空」——居場所を見つけた阿蘇くじゅう国立公園

僕はかつて、神奈川の自宅のベッドで、

一人で上を向いていました。

小さな窓の外から見えるのは、

排気ガスだらけの曇り空。

司法試験に落ち、

貴重な青年時代のすべてを捧げた時間が、

社会から拒絶されたような気持ちでした。

僕の力が足りなかっただけなのに、

社会全体から「お前の席はない」と

言われているようで、

どこにも居場所はありませんでした。

でも、社会から逃げた先で、

唯一自分の場所を見つけました。

それが、阿蘇くじゅう国立公園がある

大分県・九重町という土地と、

師となる農家レストラン「おわて」の

時松さんとの出会いでした。

「美しい水を流す」という希望。九重で出会った泥だらけのオトナたち

住み込みで働かせてくれた時松さんは、

僕に会った瞬間にこう言いました。

「わしらは筑後川の最上流部に住んじょるき、

美しい水を流さなければならん。

だから合鴨農法で、

水を汚さずにおいしいお米を作ってるんだ」

僕が出会ってきた「オトナ」は、

いつも社会に打ちひしがれ、

いつしか理想や夢を語らなくなった

灰色のスーツの人たちでした。

でも、ここでは希望を堂々と口にし、

理想に向けて泥だらけになって頑張る人がいる。

それが、僕が見つけた「希望」でした。

アクティブレンジャー採用。手取り15万円に震えた誇り

1年間おわてで住み込みで働いた後、

偶然にも

阿蘇くじゅう国立公園の

くじゅう地域において

「前任のアクティブレンジャーが辞めるから、

話を聞きに来ないか」と

声をかけてもらいました。

「自然を守りたい」だなんて

崇高な理想があったわけじゃない。

ただ、この美しい

九重の土地に残って暮らしたかった。

それだけでした。

採用され、

初めてもらった給料は手取り15万円。

でも、僕にとっては十分すぎる金額でした。

なぜなら、

ここでは「自分」とつながり、

そして「土地」ともつながれたから。

あの灰色の空を見上げていた自分には、

もう戻りたくない。

臨時職員でも、

自分の足で立った時の誇りは、

今までのどんな経験よりも

「生」を感じさせてくれました。

無償の愛を知った現場。名もなき命と、温かいラーメン

自然のことなんて何も知りませんでした。

だから、夢中になって現場に通い

登山道を覚え、

植物の名前を覚え、

そのたびに自然の営みの雄大さに

心を打たれていました。

そこには、僕の将来を案じ、

毎週金曜日にロッジに呼んで、

温かいラーメンを食べさせてくれたり、

おかずをタッパーに詰めて

持たせてくれたりする、

温かい地域の人たちや

ボランティアの皆さんの

支えがありました。

「この美しい九重の自然と、

そこに住む人たちの思いが

どうか続いてほしい。」

そう心から思わせてくれたのは、

みんなの九重の自然への無償の愛と、

人の温もりでした。

ただの臨時職員だった僕ですが

いつしか

「地域の自然やみんなの力になりたい」と

本気で思うようになりました。

土地への思いが人や地域を動かす。次世代につなぐ「飯田高原お宝探検隊」

おとなりの

阿蘇の先輩レンジャーから学んだのは、

「地域の自然への愛の総量が

人や地域を動かす」ということでした。

ときはまだ2000年代。

まだ環境教育という言葉もない時から、

阿蘇地域では1000年続く草原を

次世代に残そうと

教育委員会を巻き込んで

子供たちの草原学習に

取り組んでいました。

そこで先生になるのは

環境省のレンジャーではなく

赤牛を草原で飼い、

そこで生きている

地元の畜産農家さんでした。

僕たち臨時職員は、

3年経てばいなくなる。

僕らがやるべきことは

僕らが主役になることじゃない。

土地の声が主役になって、

それをつなぐ仕組みを作ることだ。

九重に帰った僕は

地元の仲間達や

公民館長と話し合いを重ね

九重町の飯田公民館が中心になって

「飯田高原お宝探検隊」を立ち上げました。

飯田高原は大分県九重町の

九重連山のすぐふもとの高原ですが

最寄のJR駅から車で30分以上もかかる

山岳エリアであることから

子供たちのほとんどは

高校から地区外に出てしまいます。

「この子たちが15歳で

故郷を離れるとき、

美しいふるさとの記憶を

持って旅立ってほしい」。

その一心で、

地元に暮らす人たちを先生に

たくさんの歴史・文化・自然を

みんなで学び、遊びました。

地元の共同浴場に入ったり

地元のおいちゃんに地獄や湿原を案内してもらったり

朝日長者七不思議のゆかりの地を回ったり

草原をかけまわり自分たちでとった山菜を

天ぷらにして食べたり。

行事を企画している大人たちも

本当に楽しく充実していました。

結果、他地域で2割程度だった

「地元の自然への愛着」が、

この地の子どもたちは8割を超えました。

10年後、大人になった彼らが

「お宝探検隊、楽しかったです!」とか

「大学でもっと環境の勉強をして

いずれこの地に帰ってきたい」と

言ってくれたとき、

土地の人と自然をつなぐお手伝いができた

感じられて鼻がツンとしました。

臨時職員というシステムの残酷さと、奇跡の「合格」

充実した毎日でも、

任期満了は残酷に近づいてきます。

やっと見つけた居場所なのに、

またゼロからの就職試験。

あの灰色の空の日々が

フラッシュバックしました。

「ここでみんなと生きていきたい。」

必死の思いで受けた

同じ国立公園内の

長者原ビジターセンターの職員採用試験。

結果は、奇跡的に合格。

「ああ、これからもここで生きていけるんだ」。

その瞬間の震えを、

僕は一生忘れません。

その後も決して順調だったわけでは

ありません。

それからも苦闘の連続でした↓↓

「このままでいいのか」と立ち止まる40代のあなたへ。九重の自然が教えてくれた、中年の危機(ミッドライフ・クライシス)を希望に変える方法 台湾の空に飛ばした「世界平和」のランタン なぜ塾のない九重の山奥から、台湾へ向かったのか 僕は家族みんなを 台湾に連...

でも今、僕は

ここ九重の地に立ち続けています。

自分を見捨てないで。あなたの「種」は必ず芽吹く

もし、あなたが今、

居場所のなさを抱えて苦しんでいるなら。

任期満了の仕事をかかえて

苦しんでいるなら。

正職員でも臨時職員でも、

流れている人生の時間は同じです。

その時間の中身や濃さは、

自分で作り出すことができます。

ほんとうに意味のある仕事は、

自分がそこで何をしたかよりも、

その土地に何を残せたか。

あなたがまいた「愛の種」は、

次の世代で必ず芽吹きます。

その姿を誰かが必ず見ています。

自分を絶対、見捨てちゃだめだよ。

だって、自分とはどこまでも、

いっしょに歩いていくのだから。

アクティブレンジャーに

なりたいと思うなら、

思いっきりやってください。

そこには肩書きなんて関係ありません。

残すべきはエゴではなく、未来だから。

日本の自然を元気にする仲間の背中に、

大きなエールを送ります。

さいごに アクティブレンジャーの任期後が気になるあなたへ

アクティブレンジャーになったからといって、

その先に何があるか、

僕には保証なんてできません。

でも、これだけは断言できます。

ここでなら、

あなたはきっと自分の居場所を

見つけることができる。

「人と自然とのつながり」の中に

自分の根っこを降ろすことになるから。

​泥にまみれ、土地の声を聞き、

誰かの優しさに触れるとき。

正職員か臨時職員かなんて関係なく、

あなたが自分の足で立った時の

『生きてる』という実感。

その価値に勝るものは、

この世に一つもありません。

僕は約20年経った今も

『美しい水を流さなければならない』と言った

時松さんの背中を

この九重の地で追っかけています。

どんなに頑張っても

彼にたどり着けないかもしれない。

​でも、僕は今も、

あの時始まった夢の続きを歩いています。

そして僕の後に入った

アクティブレンジャーの後輩3人も

任期がおわった後も

この九重の土地に残り

同じ夢にむかって歩んでいます。

九重ふるさと自然学校

そのうちの1人は

九重のアクティブレンジャーを卒業したのち

一度この地を離れ、また戻ってきてくれて

今同僚として

新たに観光を入り口に

一緒に九重の未来を作る仕事をしています!↓↓

地域活性化の嘘に疲れた人へ。17年の自然保護を卒業して、僕が「本物の観光地域づくりDMO」に人生を賭けた理由。 観光業は、自然と地方を救うのか。 国立公園の自然保護に 17年ささげてきた僕が、 いま、観光という 新しい...

いつか、この記事を読んだあなたが、

この九重に集い、九重の未来を語り、

新しい時代を共に作っていくこと。

​そんな日が来たら、

僕は恥をさらしてこれを書いて

本当によかったと思ます。

もしあなたが、

あの日の僕のように今、

灰色の空の下で息苦しさを感じているなら。

九重の土地は

あなたが来るのを待っています。

​一緒に、この夢の続きを歩きませんか。

朝起きてこの文章を見たら恥ずかしくて

消したくなりました。

でも、あの日の僕に今の僕が声をかけるなら、

やっぱりこの言葉しか出てきませんでした。

台湾の皆さんへ(致台灣的朋友)

我知道,

你现在的天空或许也被灰尘遮蔽。

别害怕脱下那副沉重的假面。

在大分县九重町的山林里,

我正为你留着一处安静呼吸的地方。

这里的自然,接纳每一个疲惫的灵魂。

#CareerChange #FindingPurpose #kuju #MentalHealthSuppor #NationalParkLife #NatureHeals #Resilience #SustainableLiving #アウトドアの仕事 #アクティブレンジャー #アクティブレンジャー その後 #アクティブレンジャー つらい #アクティブレンジャー 任期後 #アクティブレンジャー 倍率 #アクティブレンジャー 再就職 #アクティブレンジャー 年収 #ひきこもり #ビジターセンター 求人 #レールを外れる #レジリエンス #不只是工作 #九重 #九重山 #九重町 #九重連山 #人生詰んだ #何者にもなれない #偏鄉 #傳承 #原鄉 #国立公園 働きたい #地域おこし つらい #地域おこし 何のため #地域おこし協力隊 その後 #地方創生 #大分 九重 #年収200万 #手取り15万 #死にたいわけじゃないけど生きてるのが辛い #治愈系 #治癒系 #生きる意味 #生命意義 #生命故事 #社会不適合者 #精神内耗 #臨時職員 いつまで #臨時職員 何のため #臨時職員 生活苦しい #自我成長 #自然守護者 #自然系の仕事 #試験の挫折 #返鄉青年 #迷惘 #迷惘的二十幾歲 #迷茫 #這不是我的理想生活 #阿蘇くじゅう国立公園 #非常勤 何のため #非正規雇用 アクティブレンジャー なるには アクティブレンジャー 小論文 アクティブレンジャー 年収 アクティブレンジャー 試験対策 自然系の仕事