登山やアウトドアが好きで、将来的には田舎に移住して自然に関する仕事につきたい人いませんか?
だけど「文系で知識も経験もないから、きっと無理だろうな」…とあきらめている方、
あきらめる必要なんてありません!
文系で知識・経験がなくても、チャレンジできる仕事があります。
僕はゴリゴリの法学部出身の完全なる文系ですが、国立公園の自然保護の仕事について15年経ちます。
この仕事につくまでは、自然に関する知識経験が文字通りゼロでした。
僕も自然に関する仕事は専門性が高く、仕事についたとしても活躍することは難しいかもしれない、と思っていました。
しかし現場に出て実際にそうではないことに気がつきました。
理系でも仕事ができない人はいるし、文系でも素晴らしい仕事をしている人たちがたくさんいました。
そして文系でも素晴らしい仕事をする人たちは、ある共通するスキルを身につけていることに気がつきました。
また私は管理職になって10年近くなりますが、自然に関する仕事の採用現場でも、この共通するスキルがある人を求めていると考えています。
今回は文系で知識・経験がなくても、チャレンジできる自然関係の仕事の紹介と、身につけるべきスキルについて解説します。
1.文系で知識・経験がなくてもチャレンジできる自然に関する仕事3選と各仕事で特に求められるスキル
2.自然関係の仕事へ転職を考えている人が身につけるべきスキル3選
3.面接時に3つのスキルをPRするポイント
文系で知識経験ゼロから始める自然に関する仕事3選
環境保全・自然保護の仕事
仕事内容
この仕事は、国立公園やユネスコエコパーク・ジオパークなどの国際機関が認定した場所の保全のほか、生態系保護、里山や森林の保全を目的とした仕事です。
具体的には、自然環境を保全するための現場での調査・計画づくり・保全活動、地域での合意形成、住民との協働(ボランティアコーディネート)などを行います。
この仕事は行政、NPO、公益財団などで募集があります。
文系でもつける環境保全・自然保護の仕事
①アクティブレンジャー(自然保護官補佐)
アクティブレンジャーは、環境省所属の非常勤の国家公務員です。
公園の自然保護官(レンジャー)の補佐として、国立公園の巡視やパトロール、普及啓発活動、地域での合意形成業務、ボランティアのコーディネートなどを行う仕事です。
任期は1年更新の最長3年間です。
国立公園の自然保護の最前線で働くことができるため、公園管理や自然保護の現場の課題がよくわかります。
また、環境行政の動き方や国の動向(特に予算措置)についても学ぶことができるため、公益法人などへの転職時に経験が活かされます。
アクティブレンジャーは、知識・経験ゼロから自然に関する仕事にチャレンジしたいと考えている人たちに、とてもオススメの仕事です。
僕の周りにもアクティブレンジャーを経験したのちに、環境系の仕事の正規職員についた人たちがたくさんいるよ!
転職先の実際例
ビジターセンターの運営団体、環境系NPO・公益財団、自然学校、ネイチャーガイド、地域DMO、環境系の公務員など
非常勤職員だから選択肢から除くのではなく、環境保全・自然保護の仕事のキャリアのスタートとしてぜひ考えてみてください!
アクティブレンジャーの仕事に興味がある人は、過去記事をご覧ください↓↓
ちなみに国立公園の自然保護官(レンジャー)は、
総合職は「森林・自然環境」「化学・生物・薬学」
一般職は「林学」「農学」「土木」「農業農村工学」
のいずれかに合格する必要があることから、文系には厳しいです。
②国立公園利用企画官
国立公園利用企画官は、アクティブレンジャーと同じく環境省所属の非常勤の国家公務員です。
任期はアクティブレンジャーと同じく最長3年間です(求人によって異なる)。
環境行政は今まで自然の「保護」に重点を置いてきましたが、ここ数年は「観光立国日本」を目指し、自然の利用と保全の両方を推進する方針に変化しています。
その一環として環境省では国立公園満喫プロジェクトを展開しています。
このプロジェクトの下で国立公園利用企画官は、外国人観光客も含めて公園利用者を増加させ利用環境を向上させるために配置されました。
具体的には公園利用のコンテンツづくりや受け入れ体制構築に向けた地域づくり、プロモーション業務などを行います。
よって観光に関する仕事やマーケティング・プロモーションの経験者は自身のスキルをそのまま活かすことができます。
環境保全・自然保護の仕事で特に役立つスキル
ズバリ、報告書作成能力です。
行政においては日常的に報告書の作成・チェックを行います。
公益法人などでは、行政からの補助金や受託業務が主な収入源であることが多いです。
したがって、報告書の作成能力を持った人材は重用されます。
また、小規模な団体が多いため、労務管理(シフト・給与計算・社会保険等の各種保険業務・研修等)や経理などの総務的な業務も自前で行う場合が多いです。
よって一般的な会社で総務経験がある場合は、自身の経験を十分に活かすことができるといえます。
自然観光・エコツーリズムの仕事
仕事内容
自然観光・エコツーリズムの仕事は、自然をテーマにした観光や旅行の企画・運営を行う仕事です。
人々に自然を学び、体感してもらうことが目的で、エコロジーと観光を融合させた新しい形の観光ビジネスです。
具体的には、訪問先の自然を楽しんでもらうため、ハイキングやカヌー、サイクリング、トレッキング、バードウォッチングなどのアクティビティを提供します。
また、地元の文化や歴史、自然環境についてのガイドを行ったり、現地の住民との交流イベントなども企画します。
文系でもつける自然観光・エコツーリズムの仕事
①ネイチャーガイド
海・山・川・湖など様々な自然のフィールドにおいて、お客さんが自然とふれあい、自然の成り立ちや生き物のつながりなどについてより深く知ることができるよう、手助けをするガイドです。
私の周りにいるネイチャーガイドのほとんどの方は、もともと学校で自然に関する専門的な勉強をしていた人ではありません。
最初はみんな登山やアウトドアが好きだった人たちです。
登山やアウトドアの素晴らしさをみんなに伝えたいと思い、各種ガイド講習会を受けたり独学で案内フィールドの自然に関する勉強をしている間に、徐々にガイドになった方がたくさんいます。
ポイントは徐々にガイドになったというところです。
最初は身近な家族や友達を案内し、友達の友達を案内しているうちに、友達の友達の知り合いからガイドを頼まれたりと、案内の範囲が広くなっていくようです。
ネイチャーガイドなどの自然観光・エコツーリズムの仕事に興味のある方は、過去記事をご覧ください!↓↓
②ツアーコンダクター(添乗員)やプランナーなどの旅行会社の仕事
自然をテーマにしたツアーの企画・販売を行ったり、実際にツアー参加者を現地まで案内し、現地の文化や歴史、自然環境についてのガイドを行う仕事です。
大手旅行会社から地域性の高い小規模な会社まで、さまざまです。
ツアーコンダクター(添乗員)の仕事はパート求人が多く、ツアープランナーなどの企画系は社員募集がよく出ています(双方を行う役割の求人も見かけます)。
旅行業会ではコロナ禍で大打撃を受けましたが、インバウンド需要が復活しつつある最中で、今後は英語・韓国語・中国語での対応なども求められていくでしょう。
自然観光・エコツーリズムの仕事で特に役立つスキル
ズバリ、コミュニケーション能力です。
ネイチャーガイドや旅行会社ではお客様と直接やりとりしたり、案内する場面がたくさんあります。
人と話したり、相手が考えている疑問点を先回りして考え、答えを導き出せる人に向いた仕事といえます。
環境教育系の仕事
仕事内容
この仕事は、環境教育プログラムを企画・運営・実施するものです。
具体的には、来館者(来園者)対応や展示活動の他、自然解説活動(インタープリテーション活動といいます)、SNSやHPでの情報発信などが挙げられます。
特に博物館や自然公園などのビジターセンター、青少年の家や自然学校および環境教育に特化したNPO法人などで募集があります。
文系でもつける環境教育系の仕事
①博物館やビジターセンターにおける環境教育系スタッフ
博物館やビジターセンターでは、生態系や自然環境の調査・研究スタッフのほか、環境教育を専門に行うスタッフを置いていることがよくあります。
特にビジターセンターは調査・研究部門がないところの方が多く、環境教育系スタッフを配置しているところがほとんどです。
これらの仕事では自然に関する知識も求められますが、それよりも現場で「学び」そのものを作り出したり、参加者の場づくりを行うことが必要とされます。
また環境教育系の仕事では、地域住民のボランティアコーディネートなどを行うことも多いようです。
環境教育系のビジターセンターの仕事に興味がある人は、過去記事をご覧ください↓↓
③青少年自然の家などの社会教育施設スタッフ
青少年自然の家は、自然に親しむための教育・体験施設です。
国や地方自治体、NPO 法人などが運営しています(各都道府県にあるわけではありませんが、自然公園など自然豊かな地域に多く存在しているようです)。
青少年自然の家では、小中学校などの子どもたちの宿泊(オリエンテーション合宿や体験宿泊学習)や日帰り体験の受け入れを行っています。
その中で自然に関する知識を深められるよう、プログラムを企画・運営しています。
環境教育系の仕事で特に役立つスキル
ズバリ、プレゼンテーション能力です。
学校の先生や塾の講師、セミナーの講師経験など、人に伝えたり教えるスキルや経験がある場合は、そのまま自身のスキルを活かすことができます。
人に教えることが好きな人、学びを作り出すことが好きな人などに向いた仕事といえます。
自然関係の仕事へ転職を考えている人が特に身につけるべきスキル3選
自然関係の仕事へ転職を考えている人が特に身につけるべきスキルは
①論理的思考力
②複数業務を同時にこなすマルチタスク
③調整力(コミュニケーション能力)
です!
これらのスキルは文系でも自然に関する仕事につき、素晴らしい仕事をする人たちが例外なく身につけているスキルです。
一つずつ詳しく解説します。
①論理的思考力
論理的思考力が求められる理由
自然保護のための寄付や普及啓発活動、または営業活動において顧客獲得のためには、論理的かつわかりやすい情報発信が必須です。
特に機関紙などのリアル媒体や、ブログなどでのウェブサイト、ツイッター・インスタなどのSNSで潜在的な応援者や顧客に刺さる投稿ができることが、ファンづくりにつながるのはどの業界でも一緒です。
また論理的な文章が書ける人は、分野が異なっても様式さえ学べばしっかりした報告書が書け、どの自然関係の業種でも重宝されます。
その他各仕事において論理的思考力が求められる場面の例
環境保全・自然保護の仕事:現場や実態調査→報告→課題の抽出→合意形成
環境教育の仕事:現場や実態の調査(報告書等の読み込み)→論点の抽出→スケジュールと論点の組み立て(ストーリー設定)
自然観光・エコツーリズムの仕事:下見(現場や実態の調査)→ツアーの素材抽出→ツアーの組み立て
全部に共通する流れは、調査→報告→課題抽出→スケジュールやタスクへの落とし込み の流れだね。
偉そうにいう僕も以前は論理の「ろ」の字もない完全な感覚人間でした。。。
でもみんな心配しないで!こんな私でも論理的思考力を鍛えることができたフレームワークを紹介します!
論理的思考力を鍛える方法
論理的思考力を鍛えるためには、日頃から次のフレームワークを使って物事を考察することをおススメします。
それは「確かに」「しかし」「また」「よって」です!
これは司法試験でも利用することができる論理的な思考や問題解決のフレームワークです。
論理的な思考のフレームワーク
「確かに」……反対利益
「しかし」……必要性(許容性)
「また」………許容性(必要性)
「よって」……結論
ここで論理的思考力を鍛えるためには、「PREP法」(結論→理由→例→結論)がいいのでは?と思った方がいるかもしれません。
ここで私の持論を上記フレームワークに当てはめると……
「確かに」 PREP法は、結論を簡潔にわかりやすく説明する方法として利用できるので、論理的な文章を書くときや説明をするときに有効な表現手段です。
「しかし」 PREP法は表現技法であり、思考としての利用は想定されていません。
「また」 仮にPREP法を思考として利用すると「結論」から始まるため、結論を導き出すまでのプロセスが抜けてしまいます。
この点「確かに」「しかし」「また」「よって」のフレームワークでは、「確かに」で反対利益に配慮する思考が入り、反対利益よりも持論を優先させても良い、許容性を導き出せるようになります。
「よって」 日頃から論理的思考力を鍛えるためには、「確かに」「しかし」「また」「よって」のフレームワークを利用することが有効と考えます。
(ただし面接官に論理的思考力があることをPRするためには、PREP法で表現することが有効です!これについては後述します。)
このフレームワークを使って、行政を動かす方法を知りたい方は、過去記事をどうぞ!↓↓
そして普段から「確かに」「しかし」「また」「よって」思考を使っていると、自動的に3つ目で紹介する必要なスキル「調整力」獲得につながります!
これについては後ほど説明します。
②複数業務を同時にこなすマルチタスク
複数業務を同時にこなすマルチタスクが求められる理由
自然関係の業界は、環境コンサル・産廃業界・大手旅行会社を除けば、資金難から人員が不足している小規模な事業所が多いです。
そのため様々な庶務の外注費が限られており、複数業務を同時にこなす必要性があります。
環境系NPOには特にその傾向があるね。
中には自分が見たこともないやったこともない業務(たいてい総務関係)をこなさなくてはならないこともあります。
だからといって1日中その業務についている時間はありません。
瞬時に業務の優先順位をつけてスケジュールのイメージ作り→タスク化のほか、素早くわからないことをリサーチして、組み立てていく能力が求められます。
よって日頃からマルチタスクに慣れておくことが必要です。
マルチタスクを身につける方法
ダラダラ会社で退社時間まで仕事をしていても、マルチタスクは身に付きません。
例えば会社員の人だったら副業をするとか、副業ができない環境なら自分がやりたいと考えている趣味や勉強を日頃から習慣化して取り組んでみましょう。
時間を有益に使うことを意識すれば、自ずとマルチタスクが身につくはずです!
③調整力
調整力が求められる理由
自然に関係する仕事は、自然を相手にするのではなく、人間を相手にする仕事が8割以上です。
なぜならば、自然を利用し、破壊したり、逆に壊れた自然を再生するために手を入れることができるのは「人間」だからです(もちろんそれ以外の要因もありますが、ここでは除く)。
よって人間との調整力が求められます。
ただここでいう「調整力」は、「人と話をすることが好き」というコミュニケーション能力のことを言っているのではありません。
利害関係を調整する、「調整力」のことです。
特に紹介した3つの仕事の中でも、「環境保全・自然保護の仕事」では様々な関係者の利害関係を調整する「調整力」が求められます。
例えば、「地元のある山の自然を守りたい」と考えたときに想定される関係者
- 土地の所有者
- 法律や条例基づき既に保護されている場合はその法律や条例を司る国や地方公共団体
- その山で森林経営をしている民間会社
- その山でガイド活動をしているガイド団体
- その山で活動している自然保護団体
- その山の利用者……etc
この時に大切なことは、感情に訴えるのではなく、関係者の利害関係を論理的に考察し、利害の重なり合う着地点を見極めて、それに向かって利害関係の調整をすることです。
なぜならば思いだけでは物事が前に進まないからです。
環境教育系の仕事であっても、実施するフィールドや管理者との調整、学校などの受け入れ団体との調整、ボランティアさんとの調整業務が避けられません。
自然観光・エコツーリズムの仕事も、実施するフィールドや管理者との調整、ガイドの受け入れ調整、その他の観光事業者さんとの調整など、調整業務が必須です。
では③「調整力」はどのように身につくのでしょうか。
調整力を身につける方法
調整力は目に見えない能力なので、できるできないは「完全にその人(の資質)による」とも言われます。
ただ私は前述した①論理的思考力と、②複数業務を同時にこなすマルチタスクができれば、③調整力が身につくと考えています。
なぜならば、
①論理的思考力→相手方に配慮しながら解決に導ける思考力が身につき、
②マルチタスク→自分の仕事の管理ができて、
初めて相手との調整が可能になるからです。
よって③調整力のある人は、例外なく①②のスキルが人並み以上に優れています。
そこでまずは①論理的思考力と②マルチタスクを意識して鍛えましょう!
面接官が見ているのは、あなたの自然に関する知識ではない
採用試験で面接官が重視しているのは、あなたがどのくらい自然に関して詳しいかということではありません。
なぜならば自然についての知識は、コンサルタントのような調査専門会社でない限り、後からでも十分仕事で通用する知識を身につけることが可能であると考えているからです。
自然に関係する仕事は小規模団体が多く、恒常的な資金難から人員が不足しているため、自らの専門外の分野を日常的に取り扱って業務を行なっています。
植物に詳しくても、当該地域の野鳥についての講演を頼まれれば、野鳥についての講演をしなければならないのです。
だからみんな業務経験上、後から勉強すればなんとかなるものと考えているのです。
ただ誤解してほしくないのは、採用試験の時に当該地域の自然についての知識が全くなくて良いと言っているわけではありません。
当該地域における最低限の自然環境・歴史・文化に関する知識は必要です。
最低限とは、国や県や市町村が発行しているブックレットに掲載されているような自然概要が頭に入っているということです。
専門職でなければ、ある特定の動植物についての知識や研究歴は、求められていないことを理解しておきましょう。
また就職希望先の団体の紀要や年度報告書があれば必ず目を通しておきましょう。
インターネットで検索して出てくる情報も調べていないと、「この人は本当はこの仕事に興味がないのだろう」と初期段階で選考対象から除かれてしまいます。
採用試験で面接官が見ているのはあなたの3つのスキル
では採用試験で面接官が見ている一番のポイントは一体なんでしょうか?
そうです、先ほど解説した3つのスキルです。
①論理的思考力、②マルチタスク、③調整力 でしたね!
繰り返しになりますが、自然に関する仕事は、資金不足から採用に慎重なところが多いです。
募集があるタイミングはほとんど誰かが退職した後の欠員募集です。
よって現場ではこの3つのスキルが身についており、即戦力として活躍できる人を採用したいと考えています。
ではそれぞれのスキルごとに、どのようにPRすると効果的か解説していきます!
①論理的思考力のPR方法
ズバリ面接官の質問に対して、PREP法で応対(表現)することです!
結論(Point) 「私は」○○と思います(考えます)
理由(Reason) 「なぜならば」○○だからです。
具体例(Example) 「具体的には」○○が挙げられます(客観的な事実や数値を示すこと)
結論(Point) 「よって」○○と思います。
ポイントは、「 」の中の頭の言葉を意識してつけて答えることです!
このフレームワークに当てはめて、さまざまな質問の回答を準備しておきましょう。
②マルチタスクのPR方法
自身が継続して取り組んでいることや、仕事の成果を話す機会が与えられたら、自身がその中で工夫した点をPRをしましょう。
特に時間を工夫して作り出したり、スケジュール管理をして隙間時間をうまく使って達成できたことを話しましょう。
マルチタスクの能力があるだけでなく、物事に向き合う姿勢が評価されたり、向上心がある人と判断されることにつながります。
ただし注意点として、「自分がどれだけ頑張ったか」ではなく、客観的な事実をもとに発言することが必要です。
例えば仕事と家事の両立をPRするならば……
「仕事が忙しかったけど、家事を精一杯頑張って両立していました。」
「朝、夕飯の仕込みをしてから出勤し、定時で退勤できるよう午前中は自分のタスクに集中できる環境を整えていました。具体的には午前中の電話は午後全て折り返すようにし、メール確認は正午にまとめて実施していました。」
どちらが客観的な事実を元に発言しているか、明白ですね!
③調整力のPR方法
面接では仕事で成功したことや失敗したことなどを聞かれる場面があると思います。
そんな時は、調整力をPRするチャンスです。
具体的には、反対利益(反対勢力)がある中で、自分がどのようなプロセスで成功に導いていったか(反対利益にどのように配慮したか)、ということを例を挙げて話すことです。
よくWin-Win思考で物事を解決することが大切だと言われますが、まさにこの調整力が問われている場面ということですね。
ここでは前述した「確かに」「しかし」「また」「よって」のフレームワークで、調整力をPRしましょう!
まとめ
文系で知識経験ゼロからでもチャレンジできる自然に関する仕事は大きく分けて
①環境保全・自然保護の仕事、②自然観光・エコツーリズムの仕事、③環境教育系の仕事の3つあります。
それぞれの仕事で特に必要なスキルがあり、皆さんが現在やっている仕事のスキルがそのままスライドできることがあります。
また自然に関する仕事へ転職したい人が身につけるべきスキルは
①論理的思考力、②マルチタスク、③調整力の3つでした!
これらは思考のフレームワークや時間の使い方を工夫することで、現在の仕事や日常生活でも鍛えることができます。
そして面接官はあなたの自然に関する知識を見ているのではなく、①論理的思考力、②マルチタスク、③調整力 を見ています。
なぜならば自然に関する仕事では、即戦力となる人を求めているからです。
なんとなくぼんやりしていた自然業界の仕事が、少し理解できたような気がするわ!
この記事をきっかけに、どんどん日本の自然を輝かせてくれる人材が増えたら本当に嬉しいな!皆さんの自然に関する仕事のチャレンジを応援しています!!