あなたは災害でいのちを守るため どのハザードマップを使いますか? 作成者が市町村、国土交通省、NHK… いろんなハザードマップがあります。
あなたはどれを使ってますか?
今私がいちばん使えると感じているのは
NHKがWEB上で公開している「NHK全国ハザードマップ」です。
なぜなら人口が少ない里山エリアの情報も可能な限りのせているからです。
(ちなみに私の住んでいる町は人口1万人未満です)
先日とある NHK災害担当記者さんのXのポストで
NHKが独自で作成したハザードマップが あることを知りました。
これは国土交通省のハザードマップが網羅できていない部分があることに危惧し
NHKが独自にデータを集積して作成したということでした。
ハザードマップには市町村が作ったものやら
国土交通省が作ったものやら、NHKが作ったものやら
どれを使ったら良いのかわからない、というのが正直なところです。
この記事では特に人口が少ない地方の里山在住の人にとって
どのハザードマップが1番使えるか、検証してみたものです!
市町村が作成しているハザードマップのメリット・デメリット
私が住んでいる里山では、市町村が作成し全戸配布している紙のハザードマップがあります。
市町村は浸水地域や土砂災害について法律(水防法や土砂災害防止法)に基づいて
ハザードマップを作成する義務があります。
よってその地域のリスクがある場所の詳細が表示されています。
もし災害リスクが高まった、または新たな可能性があり改正があった場合も
1番早く改正が反映されます。
しかし市町村のハザードマップは、 紙でしか配られなかったり。
市町村のサイトに行って、スマホで見づらいPDFでしか見れなかったり。
浸水予想地域と土砂災害警戒区域を重ねてみることができなかったりします。
「もし自分が仕事や旅行で知らない地域に いるときに災害にあったらどうしよう…」 と思いませんか?
国土交通省の「重ねるハザードマップ」のメリット・デメリット
そこで国土交通省の 「重ねるハザードマップ」を見てみます。
こちらは各市町村が作ったマップを WEB上でアップしており、
市町村をまたいで横断的に閲覧することができます。
以前から私もこちらを見てましたが、 まだ全てのマップが 集まったわけではないことを知りました。(掲載率は2022年5月で81%とのことなので 今はもう少し進んでるでしょう)
実際にうちのような人口の少ない、 田舎の市町村の地図を見て検証しました(令和6年1月現在)。
すると 土砂災害警戒区域については掲載が確認できましたが、
最新の浸水予想地域 (洪水想定最大規模)は
国土交通省の重ねるハザードマップに アップされていませんでした。
NHKがこの状況に危惧して 独自に各市町村のハザードマップを組み合わせて作ったマップ。
それが「NHK全国ハザードマップ」です。
NHK全国ハザードマップには、最新の浸水予想地域 (洪水想定最大規模)が
反映されていました!
NHK全国ハザードマップのメリット・デメリット
NHK全国ハザードマップのすぐれているところは次の3点です。
①都市部以外の 洪水想定最大規模の 地図がアップされている
②浸水予想地域と 土砂災害警戒区域の図が 重ねられる
③自分の居住区以外の ハザードマップもWEB上で簡単に動かしてみれる
ただしこのマップも可能な限り情報を集めて 作成したものとのこと。
地図で色がぬられてないからといって 必ずしも安全とはいえないそうです。
しかし現状では、私のように人口1万人未満の小さい自治体に住んでいる者にとっては
NHK全国ハザードマップが精度が高いといえそうです(使用は自己責任でお願いします!)。
いずれにしてもハザードマップは 災害が起きやすいところを 事前に教えてくれます。
「災害はいつ自分の身にふりかかるか わからない。」
あなたもまずは自分が住んでいる地域の ハザードマップを確認してみませんか?