住のタネ

線状降水帯は危険!必ず家庭で対策しよう!!

Countermeasures that can be taken at home in a linear rain zone

「なんで避なんしないんだ!?」

令和2年7月豪雨。一歩先の未来もとざす滝のような雨。

九州北部にかかった線状降水帯。

うちの前の川もみるみる増水。

身の危険を感じたとき、近所の高台の民宿さんが声をかけてくれた。

「早くうちに来い!」なのに1人逃げようとしない若者がいた。

タネ

これは実際にボクの家であった話。午前0時、聞いたこともない稲妻と同時に息が詰まりそうな雨が降り続いたんだ。こんなふうにならないように、みんなこの記事をしっかり読んで集中豪雨の対策をしよう!

タネヨメ

令和2年7月豪雨を体験して、本当に怖かったわ!家庭での防災対策をもう一度見直しましょう!

本記事では、線状降水帯についての基本的な理解から、個人や地域での対策までを解説します。

安心して未来を迎えるために、ぜひ参考にしてください!

線状降水帯とその対策

線状降水帯とは

線状降水帯は、大気中の水蒸気と不安定な大気条件が結びついた結果、数百キロメートルにわたって広がる帯状の降水エリアです。

線状降水帯が発生するメカニズムは、大気中の水蒸気の上昇と凝結によって形成されます。例えば、寒冷前線や温暖前線、積乱雲の列などが代表的な線状降水帯の例です。

これらの現象により、大気中の水蒸気が急速に上昇し、雲や降水を形成します。

線状降水帯がもたらす影響は様々です。

特に恐ろしいのは、長時間にわたる激しい雨や雷雨です。

そのため、急激に洪水や浸水のリスクが高まることがあり、特に注意が必要です。

線状降水帯がもたらすリスクと被害の実例

線状降水帯が発生すると、激しい雨や雷雨、突風、竜巻などの気象現象が起こります。

これにより、洪水や浸水、建物の被害などが発生するリスクが高まります。

過去の実例からも、建物の浸水だけでなく、河川の氾濫、川ではなく水路の水がはけずに氾濫を起こす内水氾濫、土砂災害などが発生しています。

線状降水帯に対する準備の重要性

線状降水帯に備えることは非常に重要です。

対策 自分の家の災害リスクについて知る

降水量の予測や洪水のリスクを把握し、安全対策を行うことで、被害を最小限に抑えることができます。

まず絶対確認しておいてほしいのが、、市町村のハザードマップです!

ハザードマップとは、特定の地域における自然災害のリスクや危険性を示す地図です。

これらの地図は、地震、豪雨、土砂災害、崩壊、火山噴火など、様々な自然災害の可能性と影響を評価し、一時化するために使用されます。

例えばうちの町ならこんな感じ。

大分県九重町ハザードマップ

https://www.town.kokonoe.oita.jp/hazardmap/

土砂災害、河川の洪水の詳細が見れます。

高台であっても土砂災害の危険性があるところには避難しないように気をつけましょう!

対策 避難場所を事前に確認

市町村のハザードマップには、避難場所も一緒に掲載されています。

しかし市町村の避難場所の中には、土砂災害や河川の洪水のリスクの高い場所にあるものも。

また地図に避難場所があるからといって、必ずその場所の避難場所が開設されるとは限らないのです。

防災無線やインターネット、SNSでの情報発信をリアルタイムで確認することが必要です。

家庭での防災対策

避難計画の策定

家族で避難計画を共有し、必要な場合は高台への移動を検討しましょう。

避難場所や連絡手段を確認し、災害時の安全な避難を計画しましょう。

避難場所には土砂災害の恐れのない場所を事前に選んでおくようにしましょう!

雨水の適切な排水と浸水対策

雨水の適切な排水を確保しましょう。

雨どいが詰まっていると、雨水が逆流して屋根から雨漏りすることがあります。

また家の周りの排水溝や雨水桝の点検・清掃を行いましょう。

タネ

うちも家の前の排水溝を雨の前に掃除をしたけど、すぐに山から流れ込んだ砂利で溢れ出して大変だったよ。

また、浸水しやすい場所への物品の配置にも注意しましょう。

家屋や建物の点検と補強

家屋や建物の点検を定期的に行い、屋根や壁、窓などの補強が必要な箇所を確認しましょう。

強風や豪雨に耐えるために、適切な補修や補強工事を行うことが重要です。

緊急避難セットの準備と備蓄食料・飲料水の確保

緊急避難セットを用意し、非常食や飲料水の備蓄を行いましょう。

特に飲料水は断水した上に生活道路が寸断されると、数日間届かないことがあります。

カセットコンロなども常備しておくと、ガスが使えない場合でも調理をすることができます!

災害時には生活必需品や医薬品の備えも重要ですね。

タネ

我が家では1.8リットルの水を1ケース6本を常備してるほか、カセットコンロを常備してるよ!

家族で避難計画を共有し、定期的に練習することで、避難時の混乱を最小限に抑えることができます。

避難経路や避難場所の確認も忘れずに行いましょう。

保険の見直しを行い、災害時に適切な補償を受けられるようにしましょう。

建物や財産の保険内容を確認し、必要に応じて追加の保険を検討しましょう。

線状降水帯における安全な行動のポイント

天気予報のチェックと情報収集

線状降水帯の動向を把握するために、天気予報や気象情報をこまめにチェックしましょう。

特に便利なスマホのアプリを紹介します。

1つ目のおすすめ Yahoo天気・災害

おすすめは、Yahoo!JAPANが提供している、Yahoo天気・災害。

ログインすれば、6時間先までの雨雲の予想が見れるほか、大雨等で危険な場合は通知で教えてくれます。

2つ目のおすすめ NHKニュース・防災

2つ目のおすすめは、NHKニュース・防災アプリです。

こちらも6時間先までの雨雲の予想が見れるほか、大雨等で危険な場合は通知で教えてくれます。

秀逸なのは、大河川だけでなく、中小河川の状況も教えてくれるところです。

危険度が迫っていれば、赤色から黒色で教えてくれます。

避難指示や警報に対する迅速な対応

避難指示や警報に注意しましょう。

ただし行政の避難指示は遅れることがあります。

自分で逐一外の状況を確認して、避難のタイミングを逃さないように気をつけましょう!

とにかく早めの避難が重要です。

危険な場所や水没道路の回避

線状降水帯が発生している時の避難には、危険な場所や水没道路を避けるようにしましょう。

水の勢いや流れには注意し、安全なルートを選択しましょう。

特に洪水が発生してから車での移動は、車内に閉じ込められる恐れがあり大変危険です!

災害時、正常性バイアスに注意!

正常性バイアスとは

自分だけは大丈夫!

災害時にこう思ってしまうのが正常性バイアス。

正常性バイアスとは、多少の異常事態が起こっても、それを正常の範囲内としてとらえ、心を平静に保とうとする働きのことを言います。

令和2年7月豪雨の時、近所の高台の民宿さんが、「早くうちに来い!」と声をかけてくれました。

なのに1人逃げようとしない若者がいたんです。

彼は4年前、田舎暮らしがしたいと都会から移住してきた20代。

仕事を見つけ、我が家に間借り。

自然が好きというけど、日常は部屋にこもりっきり。

毎日深夜2時すぎまでネトゲでさわぐのが日課。

「高台の民宿さんが呼んでくれてるから、すぐに避難しようよ!」

しびれをきらしたボクは、何度か電話で避なんをよびかけました。

でも「いや、ボクはまだ大丈夫です。」のくりかえし。

結局たまたま線状降水帯が弱まり、雨がおさまったため事なきをえました。

内水氾濫は起きており、あと1時間雨が続いていたら、どうなっていたかわからないような状況だったと思います。

正常性バイアスが働きすぎないようにするには

正常性バイアスの強さを左右するのは、「ささいな変化を感じる力」。

変化のない安定した暮らしは、私たちの感覚をにぶらせてしまいます。

今AIで仮想空間がアツイですね。

けど私たちはリアルな世界の住人です。

見て・聞いて・肌で感じて・におって・味わう。

五感を使う暮らしで、防災リテラシーを高めていきたいですね!

周囲の異変にいち早く気づこう!

これは実際に土砂災害が上流で起きていた時の川の写真です。

川の色が白く白濁しているのがわかりますね。

水の色がこんなふうになっている時には、上流部で土砂崩れが起きている可能性が高いので、早めの避難をするなど十分注意しましょう。

線状降水帯への備えを地域で共に考える

お住まいの地域で、災害が発生したときにどのような対策が取れるのか考えてみましょう。

地域のネットワークを構築し、助け合いの体制を整えることで、より強固な地域防災体制を築くことができます。

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熊本地震の時にも、被災した地域では自分達で避難所を開設したり炊き出しを行なっていたよね!

近隣住民との情報交換や協力体制を構築しましょう。

災害時にはお互いに助け合い、必要な支援を行うことが重要です。

線状降水帯への対策は、一度行ったら終わりではありません。定期的な情報収集や対策の見直しを行い、最新の情報に基づいて対応を進めましょう。

線状降水帯による被害を最小限に抑えるためには、個人の安全意識と行動、地域の連携と準備が不可欠です。

線状降水帯の対策のまとめ

線状降水帯は予測困難な気象現象であり、激しい雨や風をもたらすリスクがあります。

しかし、私たちは準備と対策を通じて、そのリスクを軽減することができます。

地球全体で気候変動が進む現代において、線状降水帯のような極端な天候が頻繁に発生する可能性が高まっています。

そのため、私たちの生活や地域の安全を守るために、早めの準備と適切な行動を心がけましょう。

天気予報や地域の防災情報をこまめにチェックし、家庭でできる備え、地域でできる備えの双方を進めましょう。

そして大切なのは「早めの避難」です。

人は誰でも正常性バイアスを持っています。

危機の時にこの正常性バイアスを打ち破るため、日頃から五感を鍛える必要があります。

また避難をするタイミングを事前に決めておくことも大切です。

タネヨメ

ぜひこの記事を読んで、防災意識を高めてね。気候変動の中で災害は誰の身に起きてもおかしくない時代だよ!

タネ

どうか1人でも多くの人が、この記事を読んで早めの避難をしてくれたら嬉しいです!悲しいニュースがなくなりますように!!

線状降水帯の特徴は何ですか?

線状降水帯は、直線状に広がる降水エリアであり、激しい雨や雷雨、突風などをもたらします。大気中の水蒸気が上昇し、雲や降水が発生する特徴があります。

線状降水帯に備えるための家庭での対策は何がありますか?

❶避難計画の策定
❷雨水の適切な排水と浸水対策
❸家屋や建物の点検と補強
❹緊急避難セットの準備と備蓄食料・飲料水の確保

避難の際はどんなことに注意をしたらよいですか?

❶天気予報のチェックと情報収集→スマホのアプリで雨雲レーダーや河川氾濫を逐一チェック
❷避難指示や警報に対する迅速な対応→避難箇所の事前の確認と移動手段
❸危険な場所や水没道路の回避→浸水箇所で車の移動はドアが開かなくなるため危険
❹正常性バイアスがかかりやすいことを前提に、避難のタイミングを決めておく